水張り用パネルのアク止めー水性ペンキー

紙に絵具で絵を描くとき、紙がたわむのを防ぐために、パネルや板に紙を固定します。

これを水張りといいます。

 

やり方については、こちら↓

水張りのやり方ー水貼りテープ&タッカーー

水張りのやり方ー簡易版ー

でご紹介しています。

 

この水張りには木製の板やパネルを使います。

しかし、板によっては木の「アク」が紙に染みこんでしまうことがあります。

 

水張りをした紙をパネルから外したとき、紙の裏面が黄色っぽくなっていたことはありませんか。

もしなっていたのであれば、それは木のアクが染みこんでしまったからです。

 

パネルのアクが付いてしまうと、紙が傷む原因にもなります。

紙が痛むと作品にも影響が出てきます。

 

今回は、木の板や木製パネルに水性ペンキを塗って、アク止めをする方法をご紹介します。

 

ペンキの種類

アク止め

今回わたしが選んだのは、水性ペンキの外部用です。

 

そもそも水性ペンキという存在を知らなかったので、買い物に行く前に調べてみました。

 

特殊な薄め液を使わないと、ペンキを薄めたり、洗ったり出来ない油性ペンキと違い、水性ペンキは水で薄めたり洗ったりできる、ということでした。

少し安心して近くのホームセンターでペンキを選びます。

 

丈夫な方がいいと思い、屋外の塗装にも使える水性ペンキを買いました。

 

勝手から改めて成分を見ると、アクリル樹脂と書いてあります。

要するに、アクリル絵具ですね!

 

アクリル絵具であれば、すぐに洗えば筆にもこびりつかないし、臭いも殆ど気になりません。

できあがりのイメージもつかめます。

安心して作業に取り組めます。

 

一つだけ心配だったのは、水張りテープを貼って剥がすとき、リムーバーの角がペンキに引っかかって剥がれないか、という点でした。

アクリル絵具はどれだけ乾かしても若干弾力があるので、とがったものが引っかかって破れるということが考えられました。

 

結果的には杞憂でした。

訳は後で書きますが、水張りを行う上でペンキが剥がれることはないと思います。

 

パネルに塗る

それでは木製パネルにペンキを塗って、アク止めをしていきましょう。

 

用意する物は、

  • 木製パネル もしくは 木の板
  • 水性ペンキ
  • 刷毛
  • ペンキを入れる皿など
  • 敷物(レジャーシートや新聞など汚れていいもの)

です。

 

ペンキを入れる皿にはラップをかけておくと後の片付けが楽になります。

 

アク止め

敷物の上にパネルを置いて、ペンキを皿に移します。

そうしたら刷毛にペンキをつけて一気に塗ってしまいましょう。

塗るのは水張りに使うパネルの表面のみで十分です。

 

ペンキの塗り方がきれいにならなくても大丈夫です。

アク止めさえ出来ればいいので、塗り方の善し悪しは関係ありません。

 

塗りおえたら一度乾燥させて、もう一度塗ります。

 

 

実は、わたしは最初、絵を描くときに視覚的に影響しにくいグレーのペンキを選びました。

アク止め

それを一度塗りおえてから、薄い紙を水張りしたときに下の色がすけて見えたら困ると思い、今度は白いペンキを買ってきました。

二度塗りの際には、この白いペンキを使いました。

アク止め

仕上がりがきれいだとはとても言えませんね。

 

しかし、大事なのはあくまでアク止めです。

アクさえ出てこなければ、見た目なんてどうでもいいのです。

 

水張りをする

実際に水張りをしてみました。

特に問題なく紙も伸び、パネルに張り付いていました。

絵を描く上で、何の問題もありません。

 

驚いたのは紙をパネルから剥がすときでした。

いつもどおり、水張りテープと紙の境目をカッターで切り、先に紙を外します。

その後、水張りテープを湿らせてとろうと思ったときのこと。

 

ぺりっ

 

水をつけてもいないテープが、手で剥がせたのです。

そのまま、ぺりぺり、すべてのテープを剥がすことが出来ました。

これならリムーバーいらずで、ペンキを傷つけることもありません。

 

おわりに

もしいつも使っている木製パネルが、アクで紙を汚してしまう場合、上記のような方法でアク止めが出来ます。

水性ペンキを使えば、準備も後片付けも簡単。

さらに、水張りテープもきれいに剥がせます。

パネルのアクに困っていたら、試してみてください。