「アナログ絵の写真を撮ったけどなんか違う…」
アナログで描いた絵をみんなに見てもらおうとすると、デジタルデータ化が必須ですよね。
でも、写真を撮ったら実物と違う画像になってしまう、なんてこともあります。
今回はアナログ作品を正確に、綺麗にデジタル化する方法をご紹介します。
デジタル化は必要
作品を見てもらう方法が個展や展覧会だった昔と違い、今はSNSで色んな人に作品を見てもらうことができます。
そのためには作品の画像を用意する必要があります。
デジタル絵を描いている人ならそのまま画像を載せられますが、アナログ絵を描いている場合は、なんとかしてデジタルデータ化しないといけません。
もちろん原画の魅力が伝わるように、アナログとそっくりなデータを作りたい。
アナログ絵をデジタル化する方法は二つあります。
- スキャンする
- 写真を撮る
それぞれの特徴を見ていきましょう。
スキャンする
実はスキャンしてデジタル化するのが一番綺麗で、正確な方法です。
私自身も、スキャンできる大きさの作品は、スキャナで画像を読み取っています。
オススメの方法なんですね。
用意するのは写真用のスキャナです。
家庭用のプリンタとスキャナの複合機があれば、それでOK!
お店でやっているスキャニングサービスを利用する方法もありますが、写真や絵画用でない場合、家庭用の複合機の方が綺麗に撮れるようです。
もし、今から買うのであればA3の複合機がお勧めです。
A4って結構小さいんですよね。
A3のスキャンができれば、A3より大きい作品も分割スキャンでデジタル化できるんですよ。
一番綺麗にスキャンできるのは複合機でない写真用のスキャナなのですが、スキャナ単体は高いのですよね。おそらくあまり買う人がいないからだと思います。
私は複合機のスキャナを使っていますが、十分綺麗ですよ。
写真を撮る
スキャナが使えない大きさだったり、立体的な作品の場合は、写真を撮るという方法があります。
作品を立てて、左右からそれぞれ45度の角度で均等に照明を当てます。
その状態で、少し離れた場所に三脚を設置してズームで撮影します。
この時、ズームをせずに近くで撮ると、カメラのレンズの関係で写真が歪んでしまうので注意です。
小さい作品の場合
A4以下のような小さい作品の場合は、ライトスタンドで左右から光を当てるだけでも綺麗に撮れますよ。
特に最近のスマホのカメラは高性能なので、一眼レフでなくても十分綺麗です。
他にも、白背景とライトがセットになっている撮影ボックスを使う方法もありますね。
ただ、良いものを買おうとすると高くなるので、いっそのこと複合機を買ってしまった方がいいかもしれません。
大きい作品の場合
大きい作品の写真を撮ろうとすると、一般家庭の室内では難しいかもしれません。
作品全体を均等に明るく照らさないといけないので、特別な照明が必要になってきます。
そんな時は、曇り空の日に外の日陰に作品を置いて撮影しましょう。
曇りの日は太陽の光が均等に散らばるので、日陰も明るくなっています。
さらに、日陰であれば光の反射や影を気にする必要がありません。
室内で十分な明かりが無い時は、こちらの方が綺麗に撮れるのですよ。
ただそれでも、スキャンの鮮明さには勝てません。
スキャナは至近距離で光を当てて作品を読み取っているので、あちらの方が綺麗なのは当然かもしれませんね。
アプリで本物に近づける
スキャンや写真が撮れたら、最後に画像加工ができるアプリやソフトで原画に近づけましょう!
分割してスキャンしたデータを合体させるのも、この時に行います。
使用するアプリはPhotoshopなどのピクセル系の画像加工アプリです。
(ラスターデータが扱えるアプリとも言います)
Photoshop以外にも安価で高性能なアプリがあるので、色々探してみてくださいね。
スキャンしたデータの場合
スキャンしたデータは、少し補正を加えるだけで原画そっくりにできることも多いです。
まずは、画像加工アプリの自動補正を試してみてください。
それだけで十分、原画と比べても遜色ない画像になったりしますよ。
ただ、赤色が含まれている作品の場合は、少し加工が必要です。
赤色はデジタル化と相性が悪く、再度を調整した時にそこだけ潰れてしまうことがあります。
そのときは、赤色と他の色とを別々に補正してみてくださいね。
写真データの場合
カメラで撮影したデータは、スキャンほど原画を再現できていないことが多いです。
そのため、明るさや色の補正を細かく調整してあげる必要があります。
アプリの本領発揮というところです。
また、パソコンを使わなくても、スマホにも高性能な加工アプリがあります。
パソコン用のアプリの方が細かく調整できることが多いですが、スマホで撮影した場合は、スマホアプリを試すのもアリですよ。
まとめ
今回は、アナログで描いた作品をデジタルデータ化する方法をご紹介しました。
- 一番オススメなのが、スキャナを使う方法!
- 次にオススメなのが、カメラで撮影する方法です。
せっかくみんなに見てもらうのだから、できるだけ原画に近い画像にしたいですよね。
綺麗な画像を作って、自分の作品の魅力を知ってもらいましょう!