ネットには美しい写真があふれています。
「この写真の絵を描きたい!」
そう思うことがありますよね。
でも、他人が撮影した写真をそのまま描いてSNS等に載せると、著作権の問題が出てきてしまいます。
今回は、著作権の侵害にならないようにする6つの方法をご紹介します。
もくじ
著作権とは
著作権を簡単に言うと、自分の作品をどう扱うか・扱われるかを決める権利です。
写真の場合は撮影した人が著作権を持っています。
ですから、撮った人がその写真をどう扱うか決める権利があります。
写真の絵を描いてネットに投稿して良いかどうかは、撮った人(=著作権を持っている人)が決めることになります。
そのため、写真の絵を無断でネットに上げることは、撮った人の著作権を侵害している事になるのですね。
著作権的にOKな方法
著作権の侵害にならないためにはどうすれば良いのでしょうか。
問題を回避する方法は6つあります。
- 自分で撮った写真を使う
- 他人の撮った写真を許可を得て使う
- フリーの写真を使う
- 著作権の切れた写真を使う
- 他人の写真を参考資料として使う
- 発表しない
自分で撮った写真を使う
自分の写真を使うのが一番簡単なやり方です。
自分が撮った写真の著作権は自分にあります。
著作者=写真の絵を描きたい人 なので、全て自分が決められるからですね。
他人の撮った写真を許可を得て使う
他人が撮った写真でも、その写真の著作権を持っている人の許可があれば問題ありません。
撮った人が「良いよ」と言っていればOKなのです。
全く知らない他人にお願いするのは難しいかもしれません。
でも知り合いが撮った写真なら、お願いしやすいですよね。
友人がSNSにある写真で描きたいものがあれば、描いて良いか聞いてみましょう!
フリーの写真を使う
インターネット上には「自由に使って良いですよ」と写真を載せているサイトがいくつもあります。
各サイトの規約をよく読んで、写真を元に絵を描いて載せても大丈夫なものを使いましょう。
サイトによって「ここまではOKだけど、これはダメ」の線引きが違うので注意が必要です。
●代表的なサイト
なお、規約が変更されたりして、利用できなくなることもあります。
必ずご自身で各サイトの規約をチェックしてくださいね。
著作権の切れた写真を使う
著作権が切れた写真を使うのも一つの方法です。
日本では著作者(撮った人)が亡くなってから70年すると著作権が無くなります。
そのため古い写真の絵を描くのは問題ないのです。
著作権が無い状態の作品はパブリックドメインと呼ばれます。
美術館などのサイトでパブリックドメインの作品がダウンロードできるので、これらの絵を描くのもオススメですよ。
●パブリックドメインがダウンロードできるサイト
メトロポリタン美術館のサイトでは、何かを検索すると絞り込み検索が行える画面に移ります。
そこで「Open Access」にチェックをいれると、パブリックドメインの作品画像が表示されますよ。
他人の写真を参考資料として使う
「著作者(撮った人)許可をもらうのは難しそう…」
そんな時は、写真を参考にして絵を描きましょう。
写真を変えて描けば、著作権の問題は発生しません。
構図や建物・木の形、人物や動物を別のものにして描けば、全く別の作品が出来上がります。
それぞれの写真を参考に、新しい街中の絵を描きます。
これも同じように、写真を参考に新しいネコの絵を描けば、著作権的にも問題ないオリジナルの絵が出来上がるのです。
多くのアーティストは、描きたいものの資料を集めてそれらを参考にオリジナルの作品を描いています。
発表しない
他人の写真を許可を貰わずに描いても、発表しなければ著作権の問題は起こりません。
インターネットや雑誌などに載っている写真の絵を描いても、ネットやSNSに投稿したり、展示会に出さなければ大丈夫です。
練習のために写真や絵を模写することはよくやりますしね。
このように「写真を参考にオリジナルの絵を描く」方法は、多くのアーティストが使っているやり方です。
人が写っている写真は肖像権に注意
人が写っている写真の絵を描くときには、肖像権にも注意が必要です。
肖像権というのは、自分の姿を勝手に撮られたり、公表されたり、使われたりしないための権利です。
描こうと思った写真に、誰かわかるような状態で人が写っていたら、
●その人に描いて良いか確認する
又は
●その人と分からないように描きかえる
方がいいでしょう。
まとめ
今回は写真から絵を描くときに問題になる著作権と、それを回避する方法をご紹介しました。
●方法は6つ
- 自分で撮った写真を使う
- 他人の撮った写真を許可を得て使う
- フリーの写真を使う
- 著作権の切れた写真を使う
- 他人の写真を参考資料として使う
- 発表しない
です。
著作権に注意して、いい作品を描きましょう!