絵を描いたり作品を作ったりしていると、色んな人に見てもらいたいと思いますよね。
でも周りに経験者がいないと、なかなか開催まで踏み切れません。
「個展やグループ展なんて、どうやって開いたら良いかわからない」
「何を準備したら良いんだろう?」
今回は個展・グループ展の開き方と押さえておきたいポイント。そして開催までにやることを7つのリストを私の経験からご紹介します。
もくじ
個展・グループ展を開く意味
展示会を開催してみると4つの利点があります。
- 多くの人に見てもらえて、感想や評価がもらえる
- 作品を売れる
- 実績になる
- やる気に繋がる
SNSに投稿していると普段から感想をもらえますが、アナログ作品を作っていれば生の作品を見てもらいたいもの。
個展・グループ展では知り合いから初めての方まで、様々な人に見てもらうことができます。
そして何より、その場で作品を売ることができます。
買ってもらうというのは「お金を払っても欲しい」ということですから、これ以上嬉しいことはありません。
他にも、展示会は作家・アーティストとしての実績になりますし、発表する予定があると作品作りにも力が入ります。
また、個展はプロでないとやっちゃいけない、なんてことありません。
むしろ「やりたい」と思ったら積極的に取り組んでいくのが良いと思います。
7つのやることリスト
個展・グループ展を開きたいと思ったらやっておきたいことを、7つピックアップしました。
1.開催期間を決める
はじめに日程を決めましょう。
開催期間は1週間くらいの場合が多いです。ただ、期間中は在廊する必要もあるので、無理に1週間にこだわらなくても大丈夫です。
季節は春か秋がおすすめです。
会場に足を運んでもらいやすい、良い気候の時期を選びましょう。
特に10月や11月は天気も安定していて、さらに一年の中でも落ち着いて個展にはぴったりです。
2.場所を決める
展示会は、貸し画廊・ギャラリーか公共施設のどちらかで行うことが多いです。
貸し画廊・ギャラリーを借りる時は、
- 1階にあること
- アクセスが良いこと
- 人通りが多い通りにあること
- できたら固定客がついていること
をポイントに選ぶのがいいですよ。
公共施設であれば施設を利用する人たちが集まるので、集客は少し楽になります。
一方で、販売を禁止していることが多いので注意が必要です。
自分がやりたいことを明確にしてから、場所選びをするのがいいですね。
3.DM・フライヤーで宣伝する
DMやフライヤーは大事な広報道具です。
個展・グループ展の開催1ヶ月前には配れるように準備したいですね。
DMに載せておきたい情報は、
- 代表作の写真
- 展示会の名前
- 開催期間
- 場所(住所)
- できたら簡単な地図も
の5つです。
4.SNSで宣伝する
DMに先立ってSNSでも宣伝しましょう。
こちらは早いほど良いです。
まず、個展・グループ展の時期が決まったら、すぐにお知らせしましょう。
その後は定期的に投稿して、できるだけ多くの人の目に止まるようにしたいです。
DMができたら、その画像も載せましょう。より伝わりやすくなります。
また、開催直前は準備している状況など一緒に投稿すると、印象が強くなりますよ。
5.出展する作品を決める
展示する作品を選ぶ時は、見てもらいたい作品を選ぶのが一番です。
また、作品の雰囲気を揃えると統一感があります。
会場の平面図を見ながら作品の数を決めるのもいいですよ。
「ここにはこれを。これはこっちかな」
と展示計画も立てられるので当日困らないです。
6.額を準備する
作品が決まったら額を用意します。
キャンバスやパネルに張ってある作品、立体作品であれば使わないことも多いですが、紙に描いた作品の場合は額があったほうがいいですね。
額装すると、作品が一つの世界として切り取られます。
作品の雰囲気が一気に増すのです。
また作品を保護してくれますし、持ち運びにも大変便利です。
余裕を持って、搬入の2週間くらい前には準備したいです。
7.キャプションを作る
キャプションは、作品の世界を伝える大事な手がかりです。
- タイトル
- 作者
- 画材(素材)
- 制作年
を記載することが多いです。
詩や短文を付ける場合もありますよ。
タイトルは下に英訳を書くのもおすすめです。
販売する場合は、キャプションの右下に金額を記載します。
タイトルより目立ってしまわないように、少し小さめの字で書くことが多いです。
当日準備するもの
当日は、作品以外にも
- 筆記用具
- 小さな赤丸シール(販売する場合のみ)
- 芳名帳(人による)
- 予備のコピー用紙
- ゴミ袋やガムテープ、軍手など
もあると便利です。
赤丸シールは、作品の売約が成立した場合にキャプションの値段部分に貼るために使います。
芳名帳は来てくれた人に名前を書いてもらって、誰が来てくれたのかを確認するために使います。
必ず必要というものではありませんので、使うかどうかは好みで決めましょう。
まとめ
今回は個展・グループ展を開催するために必要なことをご紹介しました。
作品が溜まってきたら展示したいというのは当然のこと。
もし「一人で個展をやるのは気後れする」という場合は、数人でグループ展を開くのもおすすめですよ。
通常は、開催の1年〜半年前くらいから準備することが多いです。
人気の会場を使う場合は順番待ちになることもあるので、早めに動くことも大切です。
展示会を開くのは大変ですが、得られるものも大きいです。
「やってみたい」と思ったら、一度挑戦してみてはどうでしょうか。