watercolor grass

こんにちは、北原 千です。

透明水彩の魅力の一つが、
「美しい混色」
です。

葉っぱの絵を描くとき、
何色を使っていますか?
普通、自然の草木には緑色を使いますよね。

 

緑色を準備するには、

  1. 緑色の絵具を使う
  2. 混色で作る
    の二通りの方法があります。

 

手っ取り早いのは、緑色の絵具を使うことです。
ただ透明水彩で描くときは、
わたしはいつも混色で緑色を作っています。

混色で緑色を作ると、
自然な色合いが出るからです。

そこで今回は
「緑色を混色で作る方法」
をご紹介します。

緑色だけで描くと不自然に見える

はじめに、透明水彩の緑色を見てみましょう。

わたしが持っている緑色は4色です。

green colorchart

左から

  • パーマネントサップグリーン
    (W&N, ピグメント : PG36,PY110)
  • ウィンザーグリーンイエローシェード
    (W&N, ピグメント : PG36)
  • ウィンザーグリーンブルーシェード
    (W&N, ピグメント : PG7)
  • ビリジアン
    (シュミンケホラダム, ピグメント : PG7)
    です。

水で溶いた絵具をそのまま塗った状態というのは、
とても綺麗で宝石のように輝いています。

ただ絵を描く時は、この「きれいな色」
というのが問題になるんです

木についている葉っぱを思い出してください。
新緑の季節ともなると、みずみずしい緑色が
枝を覆いますね。

新緑の葉っぱは一番濁りがない状態ですが、
手にとってじっくり見てみると、
どこか傷や汚れがあったり、
一枚のうちでも色の変化があったりします。

絵で葉っぱを描くときに、全体を綺麗な緑色で
塗ってしまうと、嘘っぽくなってしまい、
不自然な感じになってしまうのです。

それに対して、混色で緑色を作ると
少し濁りが出たり、
黄色味が強い部分、
青っぽい部分ができて、
美しい均一な色にはなりません。

この完璧でない緑色が、自然物を描くときには
向いていて、本物っぽさが出るのです。

黄色と青色の混色で作る

それでは、実際に緑色を混色で作っていきましょう。
緑色は、黄色と青色を混ぜて作ります。

通常、混色といえばパレットの上で黄色と
青色を混ぜます。

透明水彩では紙の上で混ぜることもあります。
そうすると、混ざる部分にむらができて、
より自然な感じが出せます。

わたしは殆どの混色を紙の上でやっています。

 

紙の上で緑色を作るには、

  1. 少し薄めに水に溶いた黄色を塗る
  2. 黄色が乾く前に青色を入れる
  3. 黄色と青色を紙の上で少しなじませる
    (濁ってしまうのでかき混ぜすぎない)

この手順で混ぜるのがオススメです。

 

黄色を置く前に、先に水を置いても大丈夫です。
その場合は、どうしても全体的に色が
薄くなります。
薄い緑色を作りたい場合は、そちらの方が
合っていますね

また、青色から置くこともできます。
ただ、黄色と青色では、青色の方が強いので
色味の調整が少し難しくなります。

混色によく使う色

わたしが最もよく使う黄色は、
レンブラントのオーレオリン(PY40)と
ガンボージ(PY150/PO48)です。
どちらも同じような色ですが、
オーレオリンの方が癖が少なくて使いやすい
ように思います。

シュミンケホラダムだと
トランスペアレントイエロー

W&Nだとオーレオリンか、
トランスペアレントイエロー辺りですね。
どれも透明系で温かみのある黄色です。

 

そこに、フタロシニアン系ブルー(PB15)
加えることが多いです。

シュミンケホラダムだとフタロブルー
ヘリオセルリアン

W&Nだとウィンザーブルーです。

PB15はどのブランドにもある色です。
色合いもほぼ変わらないので、
好きなブランドを選んでください。

絵具を置く順番は、フタロブルーが先でも、
パレット上で混ぜてしまっても構いません。
ただ、フタロブルーはとても影響力の強い色
なので、少しづつ混ぜて調整することを
おすすめします。

色んな青色を使った混色

試しに、黄色をオーレオリンに固定して、
青色を変えてみましょう

mixing green colorchart

左から、

  • ウィンザーブルー(W&N)※1
  • ヘリオセルリアン(シュミンケホラダム)※2
  • コバルトターコイズライト(W&N)
  • セルリアンブルー(W&N)
  • コバルトブルー(W&N)
  • フタロブルー(シュミンケホラダム)※1

です。

※1は、置いた時の濃さが違っただけで、
ほとんど同じ色です。
※2は※1とほぼ同じですが、顔料の種類の
関係で若干明るく、鮮やかです。

青色を変えるだけで、緑色の種類が大きく
広がるんですよ。

混色で葉っぱを描く

紹介した混色を使って、茂みを描いてみましょう。

まずは、オーレオリンを塗ります。

mixing green1

次にフタロブルーを置きます。
ここで混ぜる青色の量が多いと、
緑が青色っぽくなってしまいます。
少し慎重に。

mixing green2

今回は色々な緑色を入れたいので、
ヘリオセルリアンコバルトターコイズライト
セルリアンブルーコバルトブルー
挿していきます。

mixing green3

色を濃くしたいところへは、暗い青色を、
明るいところにはコバルトターコイズライト
ヘリオセルリアンを入れて調整します。

mixing green4

塗っているうちに茂みの幅が大きくなりました……。

乾かして完成したのがこちらです。

watercolor grass

様々な緑色が混ざって、自然な緑が
演出できました!

おわりに

透明水彩で緑色を作る方法をご紹介しました。
これは他の画材にも応用できる方法です。

ただ、透明水彩を使ったときが一番きれいに
混色できるように感じます。

アクリルや油彩を使うときは、
素直に緑色の絵具をベースにすることが
多いです。

透明水彩は混色がとても美しくできる
画材なのです。

ぜひ一度試してみてください。

黄色と青色が混ざる瞬間は、
とても綺麗で楽しくなりますよ。

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