簡易水張り例

先日、水張りテープを使った水張りの方法をご紹介しました。

今回は、水張りテープも、水も使わない、簡易版の水張りのやり方を書いていきます。

※この方法は簡易版ですので、水張りテープを使ったときの様に、紙をピンと張ることはできません。
水を含ませるとたわみます。
しかし、乾いた時にはある程度平面に戻ってくれるため、すぐ描きたい時などに便利です。




マスキングテープ

マスキングテープ
簡易版では水張りテープの代わりに『マスキングテープ』を使います。

マスキングテープとは、水彩などで色を塗りたくないところに貼って、紙の白色を残すためのテープです。

水彩紙に直接貼ったり剥がしたりして使うテープなので、粘着力が弱いです。
そのため、通常の水張り手順でマスキングテープを使うと失敗してしまいます。
簡易版では、手順を簡略化して、失敗しない水張りをします。

なお、マスキングテープは必ず画材用のものを使用してください。
雑貨店などで売っているカラフルなマスキングテープもありますが、粘着力が低すぎたり、粘着成分が紙に残ったりすることがあります。

絵を描く時には、専用のマスキングテープを使いましょう。
水彩用のマスキングテープは、画材屋さん売っていますよ。

やり方

簡易版水張りでは、紙を水で濡らしません。

あらかじめ紙を水で伸ばしてからテープを貼ると、紙が乾く時にマスキングテープが剥がれてしまうからです。

板・パネルの場合

まず、
・板かパネル
・紙
・マスキングテープ
を用意します。

そうしたら、板・パネルに紙を乗せます。
次に、紙の四辺をマスキングテープでパネルに貼り付けます。
このとき、マスキングテープは紙よりも少し長めに切って貼ってください。

これで完成です!

スケッチブックの場合

用意するものは、
・スケッチブック
・マスキングテープ(幅がスケッチブックの厚さより太いもの)
だけです。

スケッチブックの描きたいページを開いてください。
ページが見開きの状態になっていると思うので、描かないページはくるっと後ろに回して、1ページだけ目の前にある状態にします。

マスキングテープはスケッチブックの各辺より少し長く切ってください。
そしたら、テープを一本ずつ貼り付けていきます。

マスキングテープを3ミリ〜5ミリほど、これから描くページにかぶせて貼ります。
次に、テープの余っている部分をスケッチブックの側面。
そして背面に折って貼ります。

簡易水張り例
(※ページの後ろではなく、スケッチブックの後ろ。実際には、先ほど後ろに回したページ貼り付きます)
これでスケッチブックは、側面がテープで覆われている状態になります。

他の辺も同様に貼っていきます。
角に余ったテープは折り込んでください。

簡易水張り例

リングのある辺はテープの幅が足りないと思いますので、側面や背面まで貼れなくとも大丈夫です。
ページに3ミリ〜5ミリほどテープが被っていて、リングの穴が塞がっていれば十分です。

利点

この簡易水張り。スケッチブックの場合、水張り以外にも効果があります。

通常、何もしない状態でスケッチブックに水彩で描くと、はみ出た絵の具が他のページに染み込んでしまうことがあります。

ひどい時には真っさらなページだけでなく、すでに描いた絵まで絵の具で汚れてしまうことも。

しかし、簡易水張りではスケッチブックの側面をマスキングテープで覆ってしまいます。
そのため、ページをはみ出して描いたり、たっぷりの水で描いた時でも他のページを汚しません。

また、マスキングテープを剥がしたとき、テープが貼られていた部分は絵の具が全くついていないので、白い枠のようになって見た目もきれいです。




水張りテープとの違い

手軽にできる簡易水張りですが、やはり本来の水張りと同じ効果はありません。

色を置いている内に、紙が水を吸ってたわんでしまいます。
ですが、マスキングテープで留めているおかげで、乾く時にはある程度平らに戻ってくれます。

大きい作品や、慎重に描きたい作品には向いていませんが、小さな作品を描くときや、今すぐ描きたい、という時には使えるテクニックです。

おわりに

私はスケッチブックに描くときにこの方法をやっています。

以前、風景を描いている方の動画を見たときテープのようなものが貼られていて、
「もしかして、マスキングテープ?」と思ったのがきっかけでした。

はじめは、スケッチブックの他のページを汚さないためにやっていました。
マスキングテープで留めていると、乾いた後に紙がまっすぐになることに気づきま
した。

簡単で便利ですので、スケッチの際などにおすすめですよ。