油彩道具

油絵を始めるとき、最低限必要だと思われる道具をご紹介します。

木の箱に入ったスターターセットがありますが、買わない方がいい、とは言いません。

わたしはスターターセットのお世話になった一人です。
全く何を揃えたらいいかわからないとき、セットはとても便利です。

 

ただ、セットは中身を選べません。
A社の絵具が使いたくても、B社の絵具の入ったセットしかないことも多いです。

 

そのため、ここでは
「自分で道具を揃える際、必要なもの」
をお伝えします。

 

絵具

まずは絵具です。
一番お金がかかるところでもあります。

 

はじめは安いブランドの絵具を買って、描いていくうちに高いブランドに変えていけばいい、とおっしゃる方もいます。

わたしは、最初からある程度の絵具を使った方がいいと考えています。

 

値段が上がると、絵具の何が変わるのかというと、一番には発色が変わります。

安いブランドが鈍い、どんよりとした濁った色になりやすいのに比べて、高いブランドは色が冴えています。
混色しても濁りにくい、美しい発色です。

 

絵を描く上で一番大切なのは、モチベーションです。

自身のモチベーションを維持するためにも、ある程度の値段の絵具を揃えることをお勧めします。

 

ただし、高いと言っても、最高級品を買う必要はありません。
油絵具の高級品は高すぎます。

 

揃える色

これはわたしが実際に使っていく中で、必要だと感じた色です。

色名と顔料番号を記載します。
(かっこ)の中は、わたしが使っているブランドです。
R→レンブラント
W→W&N

 

  • チタニウムホワイトPW6(なにでもOK)
  • カドミウムイエローレモンPY35(R)
  • カドミウムイエローミディアムPY35(R)
  • バーミリオン又はウィンザーオレンジPO73(どちらでもOK)
  • カドミウムレッドPR108(W)
  • パーマネントアリザリンクリムソンPR177(W)
  • フレンチウルトラマリン又はウルトラマリンディープPB29(どちらでもOK)
  • コバルトブルーPB28(どちらでもOK)
  • エメラルドグリーンPG36+PY154+PW6
    又はPG36+PW5(どちらでもOK)
  • フタログリーンブルー又はウィンザーグリーンPG7(どちらでもOK)
  • イエローオーカー又はローシェンナPY42orPY43
  • バーントシェンナPR101
  • ウィンザー(ディオキサジン)ヴァイオレットPV23(W)
  • キナクリドンマゼンタPR122(W)

 

黒は扱いが難しいので、本当に必要なときしか使いません。

はじめは無い方が描きやすいと思います。

 

筆は豚毛のフラット6号が一本あればOKです。

もっと大きいのがいい人は10号。
小さいのがいい人は4号を買ってください。

2号以下の豚毛は毛がまとまりにくいので、4号では間に合わない細かいところを描く時のみご登場いただきます。

ただ、6号一本でも結構描けます。

 

細密画を描きたい人は、豚毛では硬いので、柔らかい筆を買ってください。

筆が硬いと繊細な調整が難しくなります。

油彩兼用として売っているナイロン筆が、ある程度腰があって描きやすいです。

 

パレット

パレットは、平らで油を通さない素材であれば何でも結構です。
ただ、そう言ってもなかなか思いつかないものです。

  • オーソドックスな木製
    二つ折りのタイプが邪魔にならなくて便利です。
  • アクリル板
  • 紙パレット

などでしょうか。

 

溶き油

溶き油は、水彩やアクリルで言うところの水がわりです。

絵具をやわらく伸ばしたりするときに使います。

 

様々な種類や調合がありますが、最初は

ホルベインのペインティングオイル

一本でOKです。

これ一本で描き始めから、仕上げまで使えます。

 

油壺

ツボと書きましたが、既製品の油壺でなくても大丈夫です。

絵を描いているときに、溶き油を入れておく物です。

小さい陶器のお皿でも代用できます。

 

ブラシクリーナー

絵を描き終わった後、筆を洗うのに使います。

クリーナー液が入っている容器そのものが、筆洗器になっているので、そこに筆を突っ込んで洗います。

ただし、ブラシクリーナーには、油を溶かす成分が含まれています。
絵を描いている最中には使わないようにしましょう。

描いているときに筆を洗う場合は、溶き油を使います。

溶き油を筆に含ませて、紙や布で拭うことを繰り返して絵具を落とします。

 

あったら便利

描いている最中に気兼ねなく洗えるクリーナーもあります。

 

既製品のブラシクリーナーではなく、溶き油の一種であるテレピン油かペトロールを使います。

空の油彩用の筆洗器(小)に、テレピン油かペトロールを入れ、それで筆を洗います。

 

どちらの油も独特の臭いがしますが、ペトロールであれば匂いを抑えたオドレスタイプがあります。

テレピン油は臭いを抑えられませんが、溶解力は抜群です。

 

キャンバス

キャンバスは麻か化繊の物を用意してください。

綿のキャンバスも売っていますが、柔らかすぎて油彩には向きません。

 

最初はF6くらいの大きさが描きやすいと思います。

必ず油彩専用か、油彩・アクリル用を購入しましょう。

 

いらない紙

新聞紙や雑誌など、なんでもいいのでいらない紙、捨ててしまう紙を用意してください。

紙は、筆についた絵具を拭うのに使います。

 

筆を洗う際は、まず紙で拭ってから洗います。

そうすることで、クリーナーが汚れすぎることを予防します。

 

ぼろ切れ

ぼろ切れはキャンバス上の絵具を拭うのに使います。

紙やティッシュより、布の方がきれいに拭き取れます。

画面上の絵具を少し拭ったりして修正します。

 

筆立て

絵具がついた筆を、一時的に立てておくために使います。

 

油絵具は乾くまでに時間がかかります。

複数の筆を持っている場合は、筆を変える際にいちいち洗う必要はありません。

 

使わないコップや空き瓶などに立てておきましょう。

 

最後に

他にも、ペインティングナイフやイーゼルなど、あると便利な道具があります。

 

イーゼルはなくともなんとかなります。

モチーフを見て描く場合は、椅子をイーゼル代わり使うことが出来ます。

目の前にモチーフがない場合は、机を壁に向かうように配置して、キャンバスを壁に立てかけて描きます。

 

ペインティングナイフは、パレットの絵具を掬ったり、掃除するときに便利です。

ただ、絵を描くときには使わないことが多いので、余裕があれば買うくらいでいいと思います。

 

油絵具を使うときは、必ず換気を良くしてください。

溶き油には揮発性油(テレピン油やペトロール)という、とても気化しやすい油が含まれています。

それをずっと吸っていると気分が悪くなるためです。

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