「A3サイズの絵をアナログで描いたけど、A4サイズのスキャナしかない…」
そんなときに便利なのが、分割スキャンです!
やり方は簡単。
作品を2、3回に分けてスキャンし、後で画像を合体させるのです。
必要なのはスキャナと画像加工アプリだけ。
大きい作品は分割スキャン
アナログ絵を綺麗にデジタルデータ化するにはスキャンが一番です。
スキャナが作品より小さいサイズしか対応していなくても大丈夫。
そういう時は、何回かに分けて分割スキャンしましょう!
スキャンした画像をアプリで合体させれば、高画質なデータの出来上がり。
家庭用の複合機に付いているスキャナはA4が一般的です。
大きくてもA3までですね。
それでも、分割スキャンを使えば大きいサイズでも綺麗にデータ化できるのですよ。
下準備で絵を切り出す
分割スキャンをする時は、下準備が大切です。
下準備をしなくても分割スキャンすることはできますが、画像を合体させるのが少し難しくなります。
出来るだけ準備してから始めましょう!
下準備が必要なのは、紙の形が正方形もしくは長方形ではない場合です。
もしA4やA3の紙にそのまま描いているなら、この下準備は要りません。
そのまま分割スキャンしてOKです。
角が90度じゃない紙や、切り口がまっすぐじゃない紙は、
- 角を90度
- 切り口をまっすぐ
に切りそろえてください。
つまり、きれいな四角形に切り出す、感じです。
(形は長方形でも正方形でも大丈夫ですよ)
分割スキャンする
絵を描いた紙が四角形になったら、分割スキャンしていきます。
スキャンする時は、必ず紙をスキャナの角に合わせてください。
絵がスキャナより一回り大きいなら、上半分と下半分に分けてスキャンします。
例えばスキャナがA4で、絵がA3より小さい場合ですね。
スキャンするときは、上の図のように1回目と2回目で重なる部分を作ってくださいね。
なぜ重なる部分が必要なのでしょうか?
スキャナより大きな紙を読み取ると、必ずぼやける部分が出てしまうからです。
スキャナの読み取り部分(ガラス部分)は一段階凹んでいます。
スキャナより大きな紙を読み取ろうとすると、段になっている所にかかった紙が浮いた状態でスキャンされます。
そうすると、画像の一部がぼやけてしまうのです。
上の画像では、1回目と2回目で重なる部分の一部がぼやけてしまいます。
ぼやけた部分はスキャンした画像を合体させるときに削るのですが、ピッタリ半分ずつスキャンするとぼやけて削った部分が空白になってしまうのですね。
スキャナがA4で絵がA3など、絵がスキャナより一段階大きい場合は、4回に分けてスキャンする方がうまくいきますよ。
分割スキャン画像を合体させる
スキャンが終わったら、画像を合体させましょう!
1枚の作品を2回に分けてスキャンした場合を例に解説します。
Photoshopなどの画像編集アプリで、スキャンした画像を開きます。
どちらかの画像のキャンバスサイズを広げて、合体させる場所を作ります。
次に、もう一方の画像を別のレイヤーに貼り付けます。
(上の画像ではわかりやすくするために、貼り付けた方の画像を青色にしています)
この時、同じレイヤーに貼り付けてしまうと、位置調整ができなくなるので注意してくださいね。
貼り付けた画像の不透明度を50%くらいに下げて、もう一方の画像が透けて見えるようにします。
その状態で位置を調整します。
二つの画像がぴったり合う位置が見つかったら、50%にしていた不透明度を100%に戻します。
下準備の切り出しをしていないと、ここで2つの画像の角度がピッタリ合いません。
その場合は、細かく角度を調整することになり、とても面倒です。
出来るだけ、下準備の切り出しをすることをお勧めします。
上になっている青色のネコのおでこの部分は、スキャンしたときにぼやけてしまっています。
このぼやけた部分は、消しゴムで消してしまいましょう。
最後に2つのレイヤーを結合(合体)させれば完成です!
お疲れ様でした〜!
まとめ
今回は、アナログ絵がスキャナより大きい時に使える、分割スキャンと合体の方法をご紹介しました。
ポイントは3つ。
- 下準備で切り出す
- 角を合わせスキャン
- ぼやけた部分は消しゴムで消す
この方法を使えば、スキャナより大きな絵でも綺麗にデジタルデータにできます。
ぜひやってみてくださいね!