watercolourtools

透明水彩は色が美しく、準備や片付けも楽なの
で、手軽に始められる画材です。

名前の通り透明感のある水彩絵具で、小学校で
出会う水彩とは全く違った使い心地です。

透明水彩は他の画材よりも絵具や筆先の減りが
緩やかです。
ですから、一度道具を揃えてしまえば、長く楽
しむことができますよ。

 

道具

まず、透明水彩を始めるには以下の道具が必要
です。

  • 絵の具
  • パレット
  • 筆洗(水入れ)
  • 雑巾

それでは、それぞれご紹介します。

 

絵具

watercolours

まずは一番大事な絵具です。
透明水彩は、チューブ絵具と固形絵具の二種類
があります。

チューブは他の画材と同じで、パレットに出し
てそのまま使います。

固形絵具はカチカチに乾かしてある絵具です。
使う時は、水を一、二滴絵具に垂らしてから、
筆で溶かして使います。

透明水彩は、何度でも水で解かせる性質を持っ
ているため、このような使い方ができます。

 

固形かチューブか

それでは、固形絵具がいいでしょうか。
それともチューブがいいでしょうか。

大きい作品を描くのでなければ、どちらでもい
いです。

 

固形絵具の特徴

パンという小さな直方体の形に固められた絵具
です。
日本ではハーフパンという、指先くらいのサイ
ズが手に入りやすいです。
ハーフパンがちょうど収まる大きさのプラス
チックケースに入って売られています。

大きさが小さく、持ち運びにも適しているので、
外で描くときには便利です。

ただ、ハーフパンの大きさですと、絵具を溶か
すときに筆全体で撫でることができません。
筆先で突いて溶かすと筆を痛める原因になりま
す。
ハーフパンを使う際は、先に水を一滴落として
から、筆を絵具に置き、ワンテンポおいてから
撫でるようにすると溶けやすいです。

ただ、ブランドによっては溶けにくい色もあり
ます。

 

チューブ絵具の特徴

透明水彩のチューブ絵具は、通常5mlの少量で売
られています。
ほかの画材のチューブに比べると随分可愛らし
い大きさですね。
でも、この量で十分なんです。

チューブ絵具は、パレットに出して使いますの
で、外で手早く描きたい時には不便です。

その反面、最初から濡れている状態ですので、
固形絵具のように溶かす手間がありません。
大量に絵具を使いたいときに便利です。
大きな作品を描く場合は、チューブ絵具が向い
ています。

 

このチューブ絵具。
固形絵具のように固めてしまうことができます。

まず、好きなパレットを用意してください。
そしたら、パレットの小部屋に絵具をある程度
出してしまいます。
そのまま二、三日待つと、自作固形絵具の完成
です。

これなら、固形のハーフパンより大きな塊がで
きますから、筆先でつついてしまうこともあり
ません。

ただし、チューブ絵具は乾かして使うための絵
具ではありません。
そのため、種類によっては溶けにくかったりす
る可能性はあります。

 

メーカーやブランドは?

透明水彩の絵具は、色々なブランドがあります。

画材屋さんで一番手に入りやすいのは、国内ブ
ランドの
・ホルベイン
次に海外の
・W&N(ウィンザー アンド ニュートン)
あたりでしょうか。

この二つのブランドは置いているお店が多いと思います。

他には、
・クサカベ(国内)
・ターレンス(海外)
・シュミンケ(海外)
・ラウニー(海外)
などがあります。

 

絵具を選ぶ際に重要なのはその値段です。

画材において金額と品質は比例します。
高いブランドはそれだけ発色がよく、混色して
も濁りにくく使いやすいのです。

例えば、W&Nは「プロフェッショナル」と
「コットマン」という、二種類の商品を出しています。
この場合、プロフェッショナルの方が顔料や練
りこまれているアラビアガムの質がいいため、
値段も高くなります。

 

ただ、どのブランドを選ぶのかは好みです。
パレットの絵具を、一つのブランドで統一して
いる人は、少ないと思います。
「主に〇〇の製品を使っているけど、この色は
△△がいい」
ということが多いのです。

 

ちなみに、わたしが透明水彩を始めたときは、
ほとんどの色をW&Nで揃えました。
ネットでいろんな人のお勧めの色を調べると、
W&Nが多かったのだと思います。

その後、ホルベインの12色セットを買ってみま
したが、W&Nの方が好みだったのであまり使
いませんでした。
最近、シュミンケホラダムに移行しつつありま
す。
固形や、チューブを乾かした自作固形でも、
すごく溶かしやすいんですよ。

 

必要な色

watercolour test

透明水彩は色数があるほど便利です。
透明水彩の一番綺麗な使い方は、パレットの色
をそのまま紙に置くことなのです。

パレット上で複雑に混色したり、重ね塗りを繰
り返すと、色がぼやけてあまり綺麗な発色が得
られません。
だから、あまり混色しなくていいよう、パレッ
トの色数は豊富である方が使いやすいのです。

ただ、初めから色数を揃えるのは大変ですし、
使うときも迷ってしまいます。
それに、すべての色を毎回使うわけでもありま
せんし。

今回は、これだけあれば描ける色をピックアッ
プしました。

 

  • カドミウムイエロー
    不透明のイエロー。カドミウムを選んだのは好みです。
  • ガンボージ
    オーレオリンやトランスペアレントイエローでもOK。
    透明のイエロー。フタロシニアンブルーと混ぜると、透けるような緑が作れます。
  • カドミウムレッド
    扱いやすい赤色です。
  • キナクリドンマゼンタ
    似た色なら別色でもOK。
  • ウルトラマリンブルー
  • フタロシニアンブルーグリーンシェード
    フタロブルーイエローシェード、ウィンザー
    ブルーなどの名前にもなっています。
  • コバルトターコイズライト
  • フタロシニアングリーンブルーシェード
    ブルーと同様に、ブランドによって名前が変わります。
  • イエローオーカー又はローシェンナ
  • バーントシェナ

これだけで十分幅の広い表現ができます。
セット絵具も便利ですが、透明水彩の黒や白は
使わないことが多いので、ばらで買う方が無駄
がありません。

 

筆はいくつか種類があります。

  • 獣毛筆(品質により値段は変化)
  • ナイロン筆(安価)
  • 水筆(安価)
    筆ペンの中に自分で水を入れる商品。

どんな描き方をするかで選ぶ筆の種類は変わり
ます。

水を多用して、水彩っぽさを生かして描く場合
は、獣毛筆。
これは水の含みがとても良いからです。

はみ出さないようにきっちり塗る場合は、ナイ
ロン筆や水筆が役に立つでしょう。

 

初めは、獣毛の筆を一本と、細いナイロン筆又
は面相筆を一本。
どちらも丸筆を揃えられたら良いと思います。

安価な獣毛筆は、先がまとまりにくいので細か
い作業はできませんが、水をたっぷり含んでく
れます。
広いところは獣毛筆、細かいところはナイロン
筆か面相筆。
というように、使い分けたら気持ちよく描けま
す。

 

紙もいろいろ種類があります。
画用紙、和紙、水彩紙などなど。

水彩は水を多用しますので、あまり水を吸って
くれない薄い紙はお勧めしません。

一番使いやすいのは、やはり水彩紙です。

水彩紙には厚さと目があります。

厚さは1㎡あたりの重さで表示されます。
185g〜600gの紙がありますが、大きい
作品を描くのでなければ、それほど厚い紙は必
要ありません。

目は「細目」「中目」「荒目」があります。
細目が紙の表面が一番滑らかで、また水の吸い
込みも早いです。
逆に荒目は、表面が割とゴツゴツしていて、水
の吸い込みが遅いです。
初めての場合は、まんなかの中目を使ってみて
から別の種類を選ぶのがいいと思います。

 

また、初めは小さな紙を何種類か購入すること
をおすすめします。
紙によって値段が変わりますし、発色や画面の
絵具の広がり方や、絵具の残り方が違ってきま
す。
いろいろな紙を少しずつ試して、自分の気に入っ
た紙を見つけましょう。

 

パレット

パレットはなんでも良いです。

ただ、透明水彩は一度出した色が乾いても使え
ますので、使い捨てでなく何度でも使える物が
いいでしょう。

ただ、固形絵具を使うか、チューブ絵具を使う
かでパレットの形は変わってきます。

固形絵具の場合、絵具の粒を固定してくれる場
所が必要になるため、専用のパレットが売られ
ています。

チューブでしたら、どんなパレットでも使えま
す。
プラスチックのパレットでもアルミでもホーロー
でもOKです。
もしくは、陶器のお皿に出して使うこともでき
ます。

なお、水彩用のパレットでしたら、絵具を出す
部屋が少し大きく作ってあります。
これは5mlのチューブを上手く絞り出し切った時
に、きっちり入る大きさになっています。
チューブ絵具を自作固形絵具にする時に便利で
すよ。

 

水入れ

水入れもなんでもいいです。
アクリルと違って、筆についた絵具が水に溶け
やすいので、水を入れる部屋は二つあれば事足
ります。

小学校で使っていたような、プラスチックの物
でもいいですし、ジャムの空き瓶やペッドボト
ルを切った物でも十分です。
瓶などの場合は、汚れた水用ときれいな水用の
二つの水入れを用意してください。

筆を洗う時は、先に洗う部屋を決めておきます。
そうすると、一方の水はすぐに汚れますが、も
う一方はきれいな状態を保つことができます。

 

雑巾

雑巾は必須です。
洗った筆を拭いたり、余分な絵具を拭ったりと
活躍します。
汚れたタオルや布巾など、水をよく吸う布が最
適です。

なお、わかりやすくするために雑巾と呼んでい
ますが、縫って雑巾の形にする必要はありませ
ん。
布切れの状態でOKです。

 

おわりに

透明水彩は手軽に扱えて、色も美しい画材です。
混色では再現しにくい中間色も多いです。
慣れてきたら、気になった色の絵具を追加して
使ってみてください。
思わぬ色合いになったりして楽しいですよ。

 

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