ウェットパレット

アクリル絵具を使うとき、パレットに出した絵具がいつの間にか固まってしまっていることがよくあります。

アクリル絵具は乾くのが早く、また一度乾くと耐水性になってしまうので、気をつけないとパレットの絵具はすぐに使えなくなってしまいます。

絵具を少量ずつ出して使ったりしますが、それでは絵を描く時に不便ですし面倒です。

 

そこでウェットパレットが登場します。

 

ウェットパレットとはパレットを湿った状態にして、絵具が乾くのを防ぐものです。

 

ウェットパレットを買うこともできますが、値段が高めだったり、用途によっては使いにくいことがあります。

今回はウェットパレットを自分で作る方法をご紹介します。

 

ハードボディとソフトボディ、リキッドについて

まず、アクリル絵具には絵具の硬さに種類があります。

ブランドによって呼び方は違いますが、だいたいハードボディ、ソフトボディ、リキッドに分かれています。

 

ハードボディは硬練り。

通常の絵具はこの硬さです。

チューブから出した絵具が形を保っていて、油絵具に似た立体感があります。

 

ソフトボディは柔らかい練り。

とろっとした状態の絵具で、チューブから出すと水たまりのようになります。

絵具を水で薄めて使うことが多い方は、硬いハードボディより、液状に近いこちらを使うと便利です。

顔料の比率が高いので、薄塗りでもきれいに色が出ます。

 

リキッドは、さらに柔らかい状態の絵具です。

その名の通りより液体に近い状態で、色にもよりますが、だいたいさらっとしています。

 

わたしはハードボディとソフトボディ、リキッドで二種類のウェットパレットを使い分けています。

 

ハードボディ用ウェットパレットを作る

ウェットパレット

一番使うことが多いハードボディ用のウェットパレットを作ります。

ハードボディはその名の通り硬練りです。

弱い素材を使うと、絵具を触っているうちにウェットパレット部分が破けてしまったりします。

そのため、わたしはチューブから出した絵具を置く部分だけ湿った状態にして、混色は通常のペーパーパレットの上で行っています。

 

用意するものは、

  • ペーパーパレット
  • キッチンペーパー
  • 水差し

だけです。

 

ペーパーパレットを置いて、キッチンペーパーを縦に四つ折りにします。

今度はそのキッチンペーパーをペーパーパレットの端っこの方に置いて、水差しでびちゃびちゃになるまで濡らします。

 

これで完成です。

 

あとは、濡らしたキッチンペーパーの上に絵具を出せば、その絵具は乾きません。

また、ハードボディの絵具は簡単に溶けてしまうこともないので、そのまま放っておいても絵具が使えなくなることもありません。

 

キッチンペーパーに色が染み込みますが、絵具自体に影響はありません。

 

使い捨ての方法ですので、絵具を片付ける時にはペーパーパレットごとゴミ箱へ捨ててください。

 

上記は、わたしがアクリル絵具を使い始めた頃に思いついた方法です。

発想としては単純な方法ですので、ご自身で同じやり方にたどり着いている方も多いのではないかと思います。

 

ソフトボディ、リキッド用ウェットパレットを作る

ウェットパレット

ソフトボディやリキッドの状態の絵具は、チューブから出したときにトロトロしています。

先にご紹介した、ハードボディ用のウェットパレットを使うと、キッチンペーパーに絵具が染み込み、広がって、筆で取ろうと思った時には残っていないなんてことがあります。

 

そこで、柔らかい絵具にはそれ用のウェットパレットを用意します。

 

実は、ウェットパレットとして販売されている商品は、今からご紹介する構造の物です。

簡単に真似できる有名な構造なので、それを自分で作ってしまおうというわけです。

 

用意するものは、

  • 平たい容器
  • 容器に入る大きさの平たいスポンジ
  • 容器より少し大きめのサイズのトレーシングペーパー
  • 水差し

です。

 

容器やスポンジはできるだけフラットで大きなものを探します。

 

まず、容器にスポンジを入れます。

スポンジは同じ高さのものであれば、小さいものを複数用意する方法でも構いません。

 

容器に入ったスポンジの面積がウェットパレットの大きさになります。

スポンジをセットしたら、そこにひたひたに水を含ませます。

最後にその上にトレーシングペーパーをセットしたら完了です。

 

絵具をトレーシングペーパーの上に出せば、下に染み込んでしまうこともありませんし、乾くこともありません。

長時間放置すると、絵具の水分が多くなってびちゃびちゃになってしまいますが、水分を多用して描く場合は、気になるほどでもないと思います。

 

一つ気をつけなければいけないポイントは、力を入れてこすらないようにすることです。

トレーシングペーパーを使っているので、あまりこすると破けてしまいます。

 

わたしはウェットパレットにはチューブから出したきれいな絵具だけを置いていて、混色は通常のペーパーパレット上で行っています

ペーパーパレットの絵具が乾いてしまっても、また混色すればいいだけですし、アクリル絵具は同じ色を再現するのが容易だからです。

 

なお、わたしは市販のウェットパレットも持っています。

平たい容器や、スポンジが見つからない場合は、市販のものを買った方が便利です。

 

ただ、付属のパレット用紙(自作版ではトレーシングペーパーを使っている部分)はあまり使い勝手がよくありません。

トレーシングペーパーよりは丈夫なのですが、こすっているとやはり崩れやすいですし、何より絵具を通します。

そのため、放っておくと、下のスポンジに色が移るのです。

 

それに対してトレーシングペーパーは水は通しますが、絵具は通さないのでスポンジに色移りすることがありません。

ウェットパレット上で混色することがない場合は、トレーシングペーパーの方が使いやすいと思います。

 

おわりに

すぐに乾くというメリットが、パレット上ではデメリットに変わるアクリル絵具。

それもウェットパレットを使えば、克服できます。

 

簡単で、便利なウェットパレット。

一度使うと、アクリル絵具を使う時には手放せないものになりますよ。

 

アクリル絵具を使われる方は、一度試してみてください。

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